四国-岡山-大阪10日間の旅を終えました。
![まずは、大麻比古神社にご挨拶。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=596x10000:format=jpg/path/s8fec3257f6f9147c/image/i796a252949e9aca7/version/1545796272/%E3%81%BE%E3%81%9A%E3%81%AF-%E5%A4%A7%E9%BA%BB%E6%AF%94%E5%8F%A4%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%81%AB%E3%81%94%E6%8C%A8%E6%8B%B6.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=596x10000:format=jpg/path/s8fec3257f6f9147c/image/i395e2364811bcfa4/version/1545796496/image.jpg)
各地で迎えてくださったみなさん、
共に過ごしてくださったみなさん、
それぞれの土地で呼応してくれたスピリット、雲、風、鳥たち、
ほんとうにありがとうございました!!
急峻な斜面での伝統農法が今も生きる徳島県剣山系標高400メートルから550メートルの「ソラ」と呼ばれる山間の集落を訪ねました。今年3月、この伝統農業と文化は世界農業遺産に登録されたばかりですが、世界的にも注目され、海外からも見学者が訪ね始めています。阿波忌部氏の故郷でもあります。
案内してくださった方は、阿波忌部文化研究の第一人者で、世界農業遺産登録への推進役となられた林博章先生!なんと贅沢であったことか。
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刈ったカヤを束ねて、いくつも寄せて立てかけます。ひと冬越すと、発酵するそうです。それを肥やしにします。コエ黒と呼ばれています。
農家民泊での自家製食材を使った手作り料理、保存食によるおもてなしの数々、伝統農法と地元文化のレクチャー、徳島大学生との見学ツアー、地元のみなさんによるお昼ご飯や手作りお饅頭のお接待、昨年の新嘗祭に千年続くといわれる粟を納められた農家の訪問、アニミズムが生きている信仰の場、形などなど、一般観光では到底経験できない、ぎゅうっと濃縮された貴重な旅をさせていただきました。
何より、自家栽培、自家採取が各農家で続けられ、小豆、大豆、粟、キビ、蕎麦などの在来種等が守られ、受け継がれていることに感動。種の聖域でした!!
![立派な自家栽培、自家採種の小豆!!お赤飯でいただいたら、格別な甘みでした。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=441x10000:format=jpg/path/s8fec3257f6f9147c/image/i1cfca6b14cc427d8/version/1545797126/%E7%AB%8B%E6%B4%BE%E3%81%AA%E8%87%AA%E5%AE%B6%E6%A0%BD%E5%9F%B9-%E8%87%AA%E5%AE%B6%E6%8E%A1%E7%A8%AE%E3%81%AE%E5%B0%8F%E8%B1%86-%E3%81%8A%E8%B5%A4%E9%A3%AF%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%89-%E6%A0%BC%E5%88%A5%E3%81%AA%E7%94%98%E3%81%BF%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%9F.jpg)
下界でライフラインが止まろうが、「うちは、そやな、関係ないな」とやすやすと仰る現役おじいちゃんとおばあちゃん。
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こんな具合にするんだよ、と農家民宿でお世話になったご主人さんが、コエ黒を組んでみせてくださいました。向こうに街と吉野川が望めます。
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あちこち見かける吹き抜けのお堂。お弔いに使われたそうです。みんなで手を繋いで回り踊りをしたんだって。お堂の近くにお墓もあります。
特別に美味しい山の水、溢れんばかりの陽光、かやや落ち葉を利用した循環する肥のいろいろ、保水状態のよい土壌、継承されてきた風土に適った種の数々。世界遺産に登録された地元文化への誇りがそこに加わり、この山間は、「文明」とやらに犯し切られることはない聖地として、これからも長く生き続けるに違いない、なんだか高揚しました。
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こんもりした低木に抱かれるように、森の神さまがおわしました。
東京から夜行バスで徳島まで直通!グレードアップのシートを選び、翌朝は温泉で身体をあっためたら、なかなか快適。徳島も近くなったし、今度は剣山へ登頂したいな。
忌部文化研究所サイトに剣山系の農業など詳しく載っています。
私も会員になります。